10年ぶりの照明デザイン奮闘記・その6-納期ギリギリの微調整
ワークショップ初日まで、あと1週間しかない・・・ってのに、ゲリラ豪雨の中、子どもを夫に押し付けて(?)工場来てます!
・・・そのわけは
どうしても、山折りする箇所が破れてしまうから・・・
*矢印は紙目方向です(紙を漉くときの繊維方向)
私が「子どもが夏休みだから、工場でのチェックはラストです」なんて言ったもんだからか、工場の加藤さん(↓写真の若い職人さん)から動画が送られてきました(北海道に出かける前日の夜に~。)ドキドキ。
動画の内容は、「折り目のアップ」で「破れるまで折り続ける加藤さんの手」と「社長(神の手をもつ、と呼ばれている)の声」の入った、なぞに緊張感&臨場感あふれるマニアックな映像・・・。
せっかく、竹尾のAさんが紙目を間違わないように長方形で入れてくれた紙を、わざわざ切断して正方形にして90度、紙目と折り目をずらしてみることに。
うーーーん、まぁ改善したけど、子どもは破いちゃうかもしれないクオリティー。
そこで、禁じ手にしていた・・・
「水」を使うことに!
もともと、今回用いる「バルカナイズドペーパー」の特性のひとつに「塗らすと柔らかくなり、乾くとその形をがっちり固める」とものがあって、乾いた状態で折ること自体、材料として無理がかかっていることは、常々A氏(竹尾のものづくりエキスパート)にも言われていました。
でも、子どもは水遊びが大好きだし、水があるとアクシデントも多く、バシャっと他の子の作品に水をかけてしまったら・・・とか考えると、是非とも避けたいと考えてました。
当日の進行でフォローするとして・・・湿らすことにしてしまえば、とってもいい感じに「粘り気」が出てきて、しかも折りやすく美しく仕上げられることが分かりました!
(工場の方に無理を言い続けてきたのではないかと、気がつくのが遅かったことを猛反省。)
ならば、綿棒と筆のどちらがいいか試してみよう!ついでに、当日のMCを練習させていただくことにしました。
参加者は、竹尾のA氏と、イデーのSさん。
「輪郭近くを指で押さえて、ゆっくりはずしてください」と言ってる私の横で、勢いよくはがしてるA氏・・・はい、A氏は「年中さんの元気な男の子」って想定になりました。その横で素敵な手つきで作業を進めるSさんは「手先の器用な小学校中学年の女子」という想定に。
予想以上に、ビショビショにしてるA氏。
結果としてはこれぐらい湿らすと、セミドライで最後まで作業できてよかったのですが、
2個目以降、話を聞かない「年中男子」ことA氏は「おちょこ」状態のひっくり返ったモデルを夢中になって折っています(!)すごく楽しそうでいい感じ!
その横でクールビューティーな感じで完璧なモデルを折るSさん。
この直後、私は水をぶちまけてしまうのですが・・・帰りの電車でSさんに
「土橋さんって意外と、ドジっこさんですね。当日はしっかりフォローさせていただきますね♪」と言われました。好きになってしまいそうです。
自分の頭の中を整理するやり方を教わってから、スラスラと大事だと思っていることがわかるようになりました。
ワークショップで提供したいのは、
対保護者の皆様には、下記のポイントをお子様に提供できたかどうか。
・親子で一緒に手を動かす、楽しい時間。
・アイデアがデザイン、デザインが完成品になる、ものづくりの面白さ。
・インテリアを、親子で相談しながら作る喜び。
・オリジナルの日用品を、毎日使う喜び。
・材料(今回は紙/バルカナイズドファイバー)の特性を体感すること
・新しい工具や画材に触れ、使えるようになる喜び
対参加者のお子様には
・好きなインテリアを作れる喜び
照明ひとつで、今あるものを何一つ変えなくても空間が変わることを体感して欲しいなぁ。
最後に、私のママ友さんでワークショップをお手伝いしてくださるSiさんの作品。
留めるところを、あともう一回折って変形「星」形にしていました!
「この星の内側をビビッドな色で塗っても可愛いかも」(!)センスいいーー。
しかも、完璧なモデル!
と、いうわけで私よりも「器用で、センスのいい」お二人が助けてくれるので、大船に乗ったつもりで準備のラストスパートかけます!
**************************************************************
●土橋陽子の活動●
夏休みに、子供向けのワークショップを開催しております。
10年ぶりのデザインになる、紙(バルカナイズドファイバー)で照明を作ります。
現在、参加者募集しております!!!
お申し込みはイデーHPよりお願いいたします。
*13、14日の洗足カフェのクラスはおかげさまで満員となり、締め切らせていただきました。たくさんのお問い合わせをありがとうございました。当日お会いできるのを楽しみにしております。
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「照明ワークショップの参加者募集しまーす」
「10年ぶりの照明デザイン奮闘記」
「10年ぶりの照明デザイン奮闘記-その2」
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「10年ぶりの照明デザイン奮闘記・その4-下町工場編」
「10年ぶりの照明デザイン奮闘記・その5-組み立て合戦」
・・・そのわけは
どうしても、山折りする箇所が破れてしまうから・・・
*矢印は紙目方向です(紙を漉くときの繊維方向)
私が「子どもが夏休みだから、工場でのチェックはラストです」なんて言ったもんだからか、工場の加藤さん(↓写真の若い職人さん)から動画が送られてきました(北海道に出かける前日の夜に~。)ドキドキ。
動画の内容は、「折り目のアップ」で「破れるまで折り続ける加藤さんの手」と「社長(神の手をもつ、と呼ばれている)の声」の入った、なぞに緊張感&臨場感あふれるマニアックな映像・・・。
せっかく、竹尾のAさんが紙目を間違わないように長方形で入れてくれた紙を、わざわざ切断して正方形にして90度、紙目と折り目をずらしてみることに。
うーーーん、まぁ改善したけど、子どもは破いちゃうかもしれないクオリティー。
そこで、禁じ手にしていた・・・
もともと、今回用いる「バルカナイズドペーパー」の特性のひとつに「塗らすと柔らかくなり、乾くとその形をがっちり固める」とものがあって、乾いた状態で折ること自体、材料として無理がかかっていることは、常々A氏(竹尾のものづくりエキスパート)にも言われていました。
でも、子どもは水遊びが大好きだし、水があるとアクシデントも多く、バシャっと他の子の作品に水をかけてしまったら・・・とか考えると、是非とも避けたいと考えてました。
当日の進行でフォローするとして・・・湿らすことにしてしまえば、とってもいい感じに「粘り気」が出てきて、しかも折りやすく美しく仕上げられることが分かりました!
(工場の方に無理を言い続けてきたのではないかと、気がつくのが遅かったことを猛反省。)
ならば、綿棒と筆のどちらがいいか試してみよう!ついでに、当日のMCを練習させていただくことにしました。
参加者は、竹尾のA氏と、イデーのSさん。
「輪郭近くを指で押さえて、ゆっくりはずしてください」と言ってる私の横で、勢いよくはがしてるA氏・・・はい、A氏は「年中さんの元気な男の子」って想定になりました。その横で素敵な手つきで作業を進めるSさんは「手先の器用な小学校中学年の女子」という想定に。
予想以上に、ビショビショにしてるA氏。
結果としてはこれぐらい湿らすと、セミドライで最後まで作業できてよかったのですが、
2個目以降、話を聞かない「年中男子」ことA氏は「おちょこ」状態のひっくり返ったモデルを夢中になって折っています(!)すごく楽しそうでいい感じ!
その横でクールビューティーな感じで完璧なモデルを折るSさん。
この直後、私は水をぶちまけてしまうのですが・・・帰りの電車でSさんに
「土橋さんって意外と、ドジっこさんですね。当日はしっかりフォローさせていただきますね♪」と言われました。好きになってしまいそうです。
自分の頭の中を整理するやり方を教わってから、スラスラと大事だと思っていることがわかるようになりました。
ワークショップで提供したいのは、
対保護者の皆様には、下記のポイントをお子様に提供できたかどうか。
・親子で一緒に手を動かす、楽しい時間。
・アイデアがデザイン、デザインが完成品になる、ものづくりの面白さ。
・インテリアを、親子で相談しながら作る喜び。
・オリジナルの日用品を、毎日使う喜び。
・材料(今回は紙/バルカナイズドファイバー)の特性を体感すること
・新しい工具や画材に触れ、使えるようになる喜び
対参加者のお子様には
・好きなインテリアを作れる喜び
照明ひとつで、今あるものを何一つ変えなくても空間が変わることを体感して欲しいなぁ。
最後に、私のママ友さんでワークショップをお手伝いしてくださるSiさんの作品。
留めるところを、あともう一回折って変形「星」形にしていました!
「この星の内側をビビッドな色で塗っても可愛いかも」(!)センスいいーー。
しかも、完璧なモデル!
と、いうわけで私よりも「器用で、センスのいい」お二人が助けてくれるので、大船に乗ったつもりで準備のラストスパートかけます!
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●土橋陽子の活動●
夏休みに、子供向けのワークショップを開催しております。
10年ぶりのデザインになる、紙(バルカナイズドファイバー)で照明を作ります。
現在、参加者募集しております!!!
お申し込みはイデーHPよりお願いいたします。
*13、14日の洗足カフェのクラスはおかげさまで満員となり、締め切らせていただきました。たくさんのお問い合わせをありがとうございました。当日お会いできるのを楽しみにしております。
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by dobashiyoko
| 2012-08-09 00:48
| 照明