小3男子、ロボコンに挑む・その2-ファルコンズに会ってきた!
お友達に誘ってもらって、「ロボコンに挑戦してみたい」と子どもに言われても、誰だって親は面食らうのではないでしょうか?
「自分の子どもは、どこまでのモチベーションをもって取り組み続けてくれるだろうか?」「そもそも、私にできることはあるんでしょうか?」と。
私も雲をつかむような気持ちで、それでも「子どもがやりたいと言うなら、応援します。出来ることやりますっ」精神で濃霧の中、コーチの背中を頼りに突き進みつつあります。
たとえば、器用なママ友さんはロゴデザインしてシール作ったり
わかるところから、です笑
そんなこんなで、コーチお手製のスケジュール通り(すんごい強行スケジュールです。いや、頑張りますっ)FLLの国際大会で優勝した「ファルコンズ」に会って来ました。
・・・えーっと、「次の日WROの東京予選会ですよね?子どもの体力もつかしら?」の問いに
「僕らは、世界を目指しているんだから世界を見てきた子ども達に会うことはとても重要だし、それが試合前に実現できるんですよ!」とコーチ(!)
・・・なんか胸が熱くなるんですけど。スポ魂ですかね?
やっぱ、体育会系の血が騒いでしまいます。
そんなこんなで、「三鷹産業プラザの夏祭り」会場で、ファルコンズ(三鷹が地元のチームなのですね)が紹介されるプログラムの一貫として、「ファルコンズによるロボットデザインと制作講習会」の生徒として、参加させて頂きました。
FLL国際大会のトロフィーはレゴでできている!!すごい可愛い♪
お題は「500mlのお茶の入った缶を乗せて、坂道を登って下り、壁の向こう側に空き缶を落とす」自走式ロボットを作る」といったものでした。
*写真中央の方は、プロのファシリテーターさん。ワークショップやるには、こういう人がいるとスムーズなのね!とか違うことをメモる私。
レゴがたくさん並んだテーブルを挟んで、小学生9人(うち6人が我がTLTメンバー)が4チームに分かれて、各グループにファルコンズメンバーが1~3人つきます。
ファルコンズコーチ曰く、
FLLという競技は「レゴロボットは重要な要素ではあるけれど、子ども達にとっての客寄せパンダ的なもの。そのロボを使って、何が今社会で起こっている問題なのか、それをどのようにチームで解決しようとしたか。その過程で、自分はチームにどのように個人として必要な人材か。を人にわかるように伝えることを評価してもらうもの」「ロボットオタク的なものではなく、発表の過程で見ている人に楽しんでもらうためにダンスやパフォーマンスもします」と。ファルコンズはダンスもカッコいいのです!
「まずは箱を作ってね、丈夫な箱がいいなー、ロボットは頑丈じゃないと」とファルコンズのコーチ
「次に何でもいいから、さっきの箱にタイヤつけて、手押しでまっすぐ走るか試してみてー」
「そこに、どうにかしてギアとモーターをつけるとロボットらしくなります!」
ギアーの基本的な構造を教えてくれるファルコンズの「ロボットつくりの天才」の中3男子。(受験を控えているのに、駆けつけてくれた素敵な男子です!)
どうにか、こうにかロボットぽっくなってきて、そろそろランチ休憩かなーと思っていた矢先、ファシリテーターの方がとんでもないことを言い出しました!
「はーーい。じゃあ、今作ったロボットはバラバラにしてねー♪」
・・・なぜですか???うちの息子、あそこまで組み立てるの、必死だったんですけど。。。
それは
「今のロボットは成り行き上できたもので、デザインしていないロボットです」とファルコンズコーチは優しく言われます(内容は全然やさしくない響きだけどね・笑)
「そうすると、結局ロボットにしてもらおうと思っていた仕事ができないものになってしまいがちです。それに第一面白くない。やっぱり、最初から完成図をイメージして、試行錯誤しながらそこに近づけていくことが、とても重要なんです」
なるほど!!!
この後、世界を見てきた子達の「理路整然」とした教え方と、時間ギリギリでも粘って最善を尽くす底力を目の当たりにします。
「あと2分で夏祭り会場に行かなくてはいけない」段階で、坂を上るパワーがないことが発覚しました。残念だけど、リタイアかな。でも四輪駆動にすればいけるかも?でも到底2分じゃぁね・・・とか思っていると、
すごい!!シャフトを長いパーツに取り替えて、外付けギアで四輪駆動にしてしまった!
坂は上れた!
でも、缶が落ちちゃう、下り坂のところで、もう少しホールドしないと。
もはや、誰の手がナニをしているのか判断不能なまでにみんなで組み立て。部品探しの指示を出すファルコンズ。夢中でパーツを探す小3男子二人組の額にはなぞの汗が・・最終確認の試走をしたかったけれど、コースはすでに会場入りしてしまい、仕方なく「いちかばちか」にでるチーム。
会場には200名ちかいお客さんが・・・
「3,2,1、レゴー」とL字ピースを合図に走るほかのチームたち。
・・・さっき会場入りする前まで、模造紙はほぼ白紙だったのに。
いつの間に!!
「ロボットはロボット。最終チェックできてないし、ダメかもしれないけど、プレゼンはゆっくりと大きな声で話せば大丈夫!!みんなでやったことをきちんと伝えればいいんだから簡単だよ」と、それぞれが関わったポイントで、4人全員がマイクを持つように仕切ってくれていました。
なんて、沈着冷静なのかしら。さっきまでは時間ぎりぎりで震える手でロボット調整していたのに、模造紙に書くマジックをちゃっかりと手にもち、階段の踊り場でプレゼンシートを仕上げ、小学生にまで堂々としたプレゼンをさせてしまう・・・まさに世界を見てきた子ども達の底力を見ました。
この「最後の最後まで、絶対に粘る。発表はその苦労を微塵も感じさせない明るさで行う」体験は一生の宝物になるんだろうな~。
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●土橋陽子の活動●
夏休みに、子供向けのワークショップを開催しております。
10年ぶりのデザインになる、紙(バルカナイズドファイバー)で照明を作ります。
現在、参加者募集しております!!!
お申し込みはイデーHPよりお願いいたします。
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